環境の変化などで増える子どもの近視
適切な受診時期や治療方法は
新小岩眼科分院
(葛飾区/新小岩駅)
最終更新日:2026/05/19
- 自由診療
スマートフォンやパソコンなどのデジタルデバイスが生活に欠かせなくなった現代、増えているのが子どもの近視だ。2050年には世界人口の約半分が近視になるとされており、その増加は世界的な課題となっている。そのような背景から子どもの近視に着目し、その進行を抑制するための治療に力を入れているのが「新小岩眼科分院」だ。同院では、先進的な治療も積極的に取り入れながら、子どもの頃から近視の進行抑制を図り、将来的な視力や生活の質を守ることをめざしている。そこで安武正治郎院長に、子どもの近視の原因や放置するリスク、同院で行っている治療について詳しく話を聞いた。
(取材日2026年3月26日)
目次
点眼薬やコンタクトレンズで進行の抑制が望める子どもの近視。生活環境を整えることも重要
- Q子どもの近視の原因について教えてください。
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A
▲まずは近視の状態を正確に把握することが重要
子どもの近視は、遺伝的要因と環境要因の2つが大きく関わっていると考えられています。両親、あるいはそのいずれかが近視の場合、子どもも近視になる確率は高くなります。加えて近年は、スマートフォンやパソコンなどのデジタルデバイスを近くで見る時間が長くなり、反対に屋外で過ごす時間が短くなっていることも、近視人口の増加につながっているといわれています。近視の進行を予防するためには、デジタルデバイスを長時間見続けないことが大切です。近くを見る作業が20分続いたら、20秒ほど遠くを見て目を休めることを心がけましょう。また、屋外で過ごす時間を十分に確保することが、近視の発症や進行を抑えると報告されています。
- Q近視を放置するとどのようなリスクがありますか?
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A
▲安武院長は「近視の診療に力を入れていきたい」と話す
近視は、眼軸長(眼球の前後方向の長さ)が伸びることでピントが合いにくくなった状態です。眼鏡やコンタクトレンズによって視力を矯正することはできても、近視そのものを根本的に治すことはできません。つまり、すでに伸びてしまった眼軸長は元には戻せないのです。裸眼視力が低下することは、生活の質が下がることにもつながります。また、近視の度数が強くなった「強度近視」の状態になると、将来的に緑内障や網膜剥離などの合併症を引き起こす可能性が高まります。このような合併症は年を重ねてから現れるものがほとんどです。子どもの頃から近視の進行を予防しておくことは、大人になってからの視力や生活を守ることにつながります。
- Q子どもの近視の治療方法を教えてください。
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A
▲同院のオルソケラトロジー。装用方法や管理のアドバイスまで行う
当院では、小児の近視進行抑制治療のための低濃度アトロピン点眼薬と近視進行抑制治療用ソフトコンタクトレンズ、さらに角膜矯正で視力補正を図るオルソケラトロジーで近視の治療に取り組んでいます。低濃度アトロピン点眼薬は継続しやすく、5歳頃から使用可能です。ただ、視力は変化しないため、普段は眼鏡やコンタクトレンズの装用が必要です。近視進行抑制治療用ソフトコンタクトレンズは、装着するだけで視力矯正に加え、近視の進行抑制が期待できます。オルソケラトロジーは、寝ている間に特殊なコンタクトレンズを装用して角膜の形状を矯正し、近視の程度の軽減をめざします。
- Q治療方法は、どのように選べば良いのでしょうか?
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A
▲視能訓練士などのスタッフの体制も充実している
まず、最も取り組みやすいのが点眼薬です。1日1回寝る前に使用するだけなので継続しやすいほか、コンタクトレンズが装着できない場合や、視力矯正を必要としない程度の弱い近視でも使うことができます。近視進行抑制治療用ソフトコンタクトレンズは、コンタクトレンズで普通に視力矯正をしながら近視の進行抑制を図っていきますので、日常生活にも無理なく取り入れやすいと思います。オルソケラトロジーは、昼間は裸眼で過ごすことができます。そのため、コンタクトスポーツや水泳をしているお子さんなどは、オルソケラトロジーが良いでしょう。いずれにしても、お子さんとよく話し合い、無理なくできる範囲で選択していくことが重要です。
- Q新しい治療法も積極的に取り入れているのですね。
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A
▲検査機器も充実している
近視の進行抑制に限りませんが、やはり幅広い選択肢がないと、適応にならず治療ができないというケースが出てきます。一方で、2050年には世界人口の半分が近視になるという調査結果が出ており、さらに近視の抑制治療は子どもの時にしか行うことができません。同時に、子どもの近視の増加は国としても重要な問題だと考えているようで、新しい治療が認可されるまでのスピードが非常に速くなっています。これらのことを考慮すれば、国に認可されて一般的に使えるようになった治療であれば、速やかに導入し、さまざまな治療の選択肢を用意すること。それが、より多くのお子さんの近視の進行を抑制することにつながるのではないかと考えています。
自由診療費用の目安
自由診療とは低濃度アトロピン点眼薬/4380円(1ヶ月分)、近視進行抑制治療用ソフトコンタクトレンズ/7425円(片眼、1ヶ月分)、オルソケラトロジー/17万6000円~

