堀切 雅文 院長の独自取材記事
ノブデンタルオフィス東雲
(江東区/辰巳駅)
最終更新日:2026/04/28
子育て世帯が多く暮らす東雲キャナルコートCODANの2階に、2026年3月「ノブデンタルオフィス東雲」が開院した。約20年続いた歯科医院の内装と設備を一新してのスタートだ。ゆったりとしたソファーや絵画が飾られた待合室はスタイリッシュな雰囲気で、リラックスして過ごせる空間が広がる。院長の堀切雅文先生は日本大学松戸歯学部卒業後、複数の医療法人で研鑽を積み、「常に学び続け、それを治療に還元する」という信条を貫いてきた。その場限りの処置で終わらせず、原因から丁寧に説明した上で治療方針を立てる姿勢が持ち味だ。歯科と呼吸・睡眠の深い関わりにも着目し、子どもの口腔育成にも注力する。穏やかな人柄の堀切院長に、診療への思いや地域に根差すクリニックとしての展望を聞いた。
(取材日2026年4月13日)
父の背中を追って歯科の道へ。地域に根差す新たな一歩
まずはクリニックについてご紹介ください。

当院は東雲キャナルコートCODANの2階に、2026年3月にオープンしました。八重洲にある本院の分院という位置づけになります。もともとこの場所には「東雲デンタルオフィス」という歯科医院が約20年にわたって続いていたのですが、院長が体調を崩されたことをきっかけに当法人が引き継ぐかたちとなりました。内装や設備は大きく一新し、待合室にはゆったりとしたソファーや絵画を飾るなど、リラックスしていただける空間づくりを心がけています。前のクリニックから引き続き勤務してくれているスタッフもおりますので、以前から通われていた患者さんにも安心していただけるのではないかと思っています。おかげさまで順調なスタートを切ることができ、少しずつ地域になじんでいるところです。
先生が歯科医師をめざされたきっかけを教えてください。
歯科医師だった父の影響が大きいですね。子どもの頃から父の診療室に出入りしていて、さまざまな器具を興味深く眺めていた記憶があります。その延長で、自然と歯科の道に進みました。日本大学松戸歯学部を卒業後、最初に勤めた神奈川県の大規模な医療法人は、勉強会への参加が強く推奨される環境でした。そうした環境に身を置けたおかげで、「常に学び続け、それを治療に還元する」という姿勢が自分の中に根づいたように思います。その後、現在の法人で北原信也理事長のもと、質の高い治療をめざすようになり、今のスタイルにたどり着いています。法人に所属することで学ぶ時間も確保しやすく、自分のやりたい治療に集中できる環境があるのはありがたいですね。
この地域にはどのような印象をお持ちですか?

大型マンションが立ち並ぶ中、お子さんのいるご家庭が多く、共働きでお忙しい方も多い印象です。ありがたいのは、カウンセリングスペースでの説明に真摯に耳を傾けてくださる方がたくさんいらっしゃることですね。「取りあえず治してほしい」というよりも「しっかり診てほしい」という意識の高い方が多く、私の診療スタイルとも合っていると感じています。当院は完全予約制で、特に土曜が人気の曜日になっています。お子さん連れでいらっしゃる方も多いので、保護者の方が治療を受けている間にお子さんがユニットのそばで動画を見ながら過ごせるよう、小さな椅子も用意しました。地域の皆さんとの間に、少しずつ信頼を積み重ねていきたいと思っています。
治して終わりにしない。原因と呼吸から考える歯科診療
診療において大切にされていることを教えてください。

なるべくその場限りの治療にならないよう心がけ、まずお口の中の状態を十分にご説明し、治療方針を立てた上で同意をいただいてから進めるようにしています。なぜ虫歯になったのかといった原因を解決しないと、治療してもまた同じことが繰り返されてしまいますので。当法人には「患者さんの求めることをできる限り受け入れる」という方針があり、私もその考えに共感しています。ただし科学的根拠に基づいて、できること・できないことは正直にお伝えします。また、患者さんにもスタッフにも丁寧に接することは日頃から意識しています。カウンセリングスペースで口腔内の写真をお見せしながら一緒に状態を確認し、ご自身のお口への理解を深めていただくことを大切にしています。
原因を探る中で、患者さんが気づいていない問題が見つかることもありますか?
例えば睡眠の問題がそうですね。北原理事長に勧められたのがきっかけで学び始め、国内外の勉強会にも参加して知見を深めています。睡眠時無呼吸症候群は、舌が気道側に落ち込むことで呼吸が止まってしまう病気で、歯科と非常に密接な関わりがあるんです。国内に約500万人の罹患者がいるといわれていますが、ほとんどの方が治療を受けていません。お口の中を日常的に診る歯科医師だからこそ、骨格や歯の状態から早い段階でリスクに気づけることがあります。歯ぎしりと無呼吸にも深い関係がありますので、口腔内の写真で歯の削れ具合をお見せすると、患者さん自身が気づかれることも多いですね。通院される中で、気づいたことなどがあればそうした情報を丁寧にお伝えするようにしています。
そうした症状を未然に防ぐことはできるのでしょうか?

睡眠時無呼吸症候群の予防に一番大事なのは、子どもの頃からの口腔育成だと考えています。大人になってからでは根本的な治療が難しく、対症療法にとどまってしまうことがほとんど。ですから小さいうちからのアプローチがとても重要になります。例えば、顎が小さいお子さんにはよく噛んで食べる習慣を促したり、お口がぽかんと開いている子には耳鼻咽喉科と連携して鼻呼吸への改善をサポートしたりしています。月曜午後に在勤している小児歯科が専門の江橋美穂先生は、前のクリニックの時代からこの地域のお子さんたちを長年診てこられた方です。その先生と力を合わせながら、お子さんの将来の健康につながる口腔育成に取り組んでいるところです。
学びを治療に還元し、地域の健康を支え続けたい
院内の設備や対応できる治療について教えてください。

院内には歯科用CTやマイクロスコープを導入しており、精密な診断と治療に対応できる体制を整えています。ユニットは4台。パーティションで区切られており、周囲を気にせず治療を受けていただける空間です。院内に設けた歯科技工室には歯科技工士が常駐しているため、急ぎの作製物にも院内で対応できます。治療の幅としてはインプラント治療や歯周組織再生療法、義歯治療まで幅広くカバーしており、保険診療・自由診療ともに患者さんご自身で選んでいただけます。第2・第4日曜には八重洲の本院から権藤凛太郎先生が診療に入りますので、平日が難しい方にも通いやすい体制です。常に学んだことをアップデートし続けながら、少しでも治療の質を上げていく努力を重ねていきたいと思っています。
今後、力を入れていきたいことをお聞かせください。
やはり小児の口腔育成と呼吸の分野に力を入れていきたいですね。お子さんの多いこの地域だからこそ意義が大きいと感じています。クリニック全体としては、東雲で口腔内のトータルケアを担える存在になることが目標です。ここでどんな治療が受けられるのかを、少しずつ知っていただけたらうれしいですね。北原理事長が常々「人と人のつながりを大事にしなさい」と言っていて、私もその考えに共感しています。大学の同期とも勉強会やミーティングを通じて情報交換を続けていますが、そうした横のつながりが視野を広げてくれていると日々感じます。当院の看板にプライドを持ちながら、地域に根差した診療を重ねていきたいですね。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

歯科は学んだことをすぐに治療の場で実践できる、非常にやりがいのある仕事です。だからこそ体力が続く限り学び続けていきたいと思っています。そんな私を家族も応援してくれていて、この場を借りて感謝を伝えたいです。当院が日々の診療でめざしているのは、患者さんの健康や生活の質をサポートすること。治して終わりではなく、なぜそうなったのかを一緒に考え、ご自身でお口の健康を守っていけるようになっていただくのが理想ですね。まだ始まったばかりのクリニックですが、お一人お一人に丁寧に向き合いながら、この地域の皆さんのお口の健康に貢献していければと思っています。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/66万円~、矯正/88万円、歯周組織再生療法/11万~16万5000円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

