3回の通院で治療を終えられる
鼠径ヘルニア日帰り手術の流れ
神奈川そけいヘルニア日帰り手術クリニック川崎武蔵小杉
(川崎市中原区/新丸子駅)
最終更新日:2026/06/01
- 保険診療
足の付け根の筋膜が緩み、腸や脂肪が飛び出して膨らむ鼠径ヘルニア。成人では自然治癒や薬による改善は期待できず、根治には外科手術が不可欠となる。しかし「手術」と聞くと、体への負担や長期入院による仕事や生活への影響を懸念し、受診を躊躇してしまう人も少なくないだろう。「神奈川そけいヘルニア日帰り手術クリニック川崎武蔵小杉」では、そうした患者のさまざまな負担を軽減するため、日帰り手術を中心とした鼠径ヘルニアの診療を専門的に実践している。数多くの手術経験を持ち、その高い専門性で後進への指導や本の執筆にもあたる同院の星野明弘院長に、初診から手術当日、そして術後の経過観察に至るまでの具体的な流れを解説してもらった。
(取材日2026年5月11日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q鼠径ヘルニアの治療には手術が必須ですか?
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A
はい、大人の鼠径ヘルニアは筋膜が弱くなり穴が開く構造的な問題なので、現時点では手術以外に根本的な治療法はありません。「筋トレで腹筋を鍛えれば治りますか?」などと聞かれることがありますが、腹圧をかけると逆に悪化してしまいます。立っているだけでも腹圧はかかりますので、運動制限などで進行を止めることも難しいでしょう。怖いのは、放置して悪化させ、腸が戻らなくなる「嵌頓(かんとん)」を起こすこと。そうなると緊急手術が必要になり、腸を切除しなければならないケースもあります。また、ヘルニアが大きくなると腸が周囲に癒着し、より複雑な手術が求められます。診断がついたら、早めに手術を受けることを勧めます。
- Q日帰り手術にはどれくらいの時間と費用が必要ですか?
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A
当院では、初診から診断、手術、術後再診まで3回の通院で完結します。初診当日に診断・術前検査・手術日程の確定まで済ませ、手術当日のクリニック滞在時間は3〜4時間。手術自体にかかる時間は40〜50分です。全身麻酔をかけ手術を行い、術後麻酔が覚めた後はリカバリー室で約60分休息し、帰宅となります。術後2週間で経過観察の受診をしていただき、問題がなければ、そこで治療は終了です。費用については、保険診療が適用されます。高額療養費制度も適用できますので、事前にご確認ください。
- Q御院で手術を受けるメリットについて教えてください
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A
最大のメリットは、鼠径ヘルニアに特化した専門クリニックであることです。採用しているのは、腹部に5ミリ程度の穴を3ヵ所開け、ヘルニアを確認しながら医療用メッシュで補強する腹腔鏡下手術。術後の痛みが少なく、回復も早いのが特徴です。私は大学病院や複数の日帰り手術クリニックで腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術を数多く経験しています。大きな病院では担当医師の経験年数に幅があることもありますが、当院では私が一貫して担当するので、技術面での安心感もあると思います。スタッフが皆手術に精通しているのも特徴です。また、アクセスが良く、待ち時間が少ないのもメリットでしょう。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 11回目の来院。問診、検査、診断と手術日決定
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初診では、まず問診でいつ頃から症状があるか、日常生活への影響などを確認する。その後、医師が視触診を行い、超音波検査を実施。腹圧をかけた状態で鼠径ヘルニアの出入りを動的に確認し、診断の精度を高める。診断がついた後は、手術の必要性や腹腔鏡手術、鼠径部切開法のメリット・デメリットなどについて丁寧な説明が行われる。患者が内容を十分に理解・納得した上で手術を希望する場合は、その日のうちに手術日程を決定する。
- 21回目の来院。手術に必要な検査の実施
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手術日程が決まったら、同日に術前検査を行う。基本的な検査項目は採血・心電図検査・呼吸機能検査。鼠径ヘルニアが大きい場合や、女性で卵管水腫の併存が疑われる場合など、特殊な状況が考えられる場合はCT検査も実施する。CT検査が必要な場合は、クリニックから徒歩約2分の連携施設にて、当日中に撮影・画像確認まで対応可能だ。初診当日に診断・手術日程確定・術前検査がすべて完了するため、通院負担も少なくて済む。
- 32回目の来院。手術
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専用個室で着替えを済ませ、手術室へ移動する。麻酔科医師が全身麻酔を担当。日帰り手術に適した短時間作用型の麻酔薬を用いる。腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術の一つであるTAPP法では、腹部に開けた約5mmの穴3ヵ所からカメラと鉗子を挿入。腹膜と腹壁の間にメッシュを留置して鼠径ヘルニアの穴を補強する。手術時間は40〜50分程度。術中・術後には局所麻酔や複数の鎮痛薬を組み合わせ、術後の痛みを抑えることをめざす。
- 42回目の来院。リカバリー
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手術終了後は麻酔科医師が覚醒を確認し、ストレッチャーで15分ほど休息。ふらつきがないことを確認できたら自分の足で歩いてリカバリー室へ移り、リクライニングチェアでさらに休む。45分ほど休んで問題なければ帰宅。院内滞在時間は3〜4時間程度だ。当日は安静に過ごし、翌日から日常生活に戻れる。デスクワークなど体への負担が少ない業務は翌日から可能だ。
- 53回目の来院。経過観察
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術後2週間を目安に受診して経過観察を行う。傷の状態の確認と、鼠径部に水がたまって膨らむ「漿液腫」が生じていないかを診察および超音波検査などで確認する。問題がなければこの受診をもって治療は完了となる。術後2週間は重いものを持ち上げることや激しい運動などは避けること。メッシュは体内に留置したままとなるが、再発の心配はほとんどなく、2週間を過ぎれば筋トレなどの運動も無理なく再開できる。

