濱島 聡一朗 理事長、小泉 聡子 先生の独自取材記事
はまじま歯科医院
(丹羽郡扶桑町/柏森駅)
最終更新日:2026/07/03
丹羽郡扶桑町にある「はまじま歯科医院」には、30年前からこの場所で枝を広げる桂の木がある。クリニックの歩みを見守り続けてきたこの木は、今やシンボルツリーとして訪れる人々に変わらぬ安らぎを与え続けている。同院は2025年、先進設備の導入とより快適な空間づくりを求めて新築移転を果たし、大きな節目を迎えた。リニューアルに伴い駐車場は21台分へと拡充され、遠方からも通いやすい環境が整っている。体制面では、父である前理事長から息子の濱島聡一朗先生へと理事長職が引き継がれた。理事長兼院長の濱島先生と、姉の小泉聡子先生に、新体制や診療への思いについて詳しく聞いた。
(取材日2026年5月14日)
歴史を継承し、新環境と新体制で健康を守り続ける
クリニックの歴史と現在の診療体制について教えてください。

【濱島理事長】当院は1980年に私の父である前理事長が開業したのが始まりです。1995年に建物のリニューアルをしましたが、30年以上が経過して設備の老朽化が目立つようになり、2025年に現在の場所へ移転し新築しました。診療体制も変化しており、これまで両親と私、私の姉である小泉先生の歯科医師4人体制でしたが、両親は一線から退き、2021年に私が理事長職を引き継ぎました。現在は私が主体となって診療していますが、矯正歯科を専門とする父は、かつて自分が担当した患者さんがメンテナンスに来られた際などには、必要に応じて診察します。
【小泉先生】私は当院で勤務した後、数年間アメリカで生活し2026年3月に帰国しました。今は当院に復帰し、診療を行っています。今後は理事長を支える立場として、再び地域の皆さまのお役に立てればと考えています。
リニューアルでのこだわりについてお聞かせください。
【濱島理事長】重視したのは、患者さんのプライバシーの確保と安心安全な歯科医療をさらに高めることです。診察室の個室化を進めつつ、天井を高くして圧迫感のない空間にしました。車いすやベビーカーでもスムーズに移動できるよう、入口にはスロープを備え、院内は通路の幅を確保しています。衛生管理を徹底するために、医療機器の自動洗浄・滅菌システムを導入したのも大きなこだわりです。これは衛生面の強化だけでなく、安全性と効率化も考えてのこと。スタッフもより安全に、かつ患者さんのケアに集中できるよう環境を整えたかったのです。
【小泉先生】私はアメリカにいる間、理事長から工事の進捗報告を受けていました。実際に完成したクリニックを見て、木目と緑が調和した温かみのある空間に驚きましたし、何より患者さんがリラックスして過ごされている様子を見て、理事長が心を砕いて準備してきたことが伝わってきました。
どのような患者さんが訪れていますか?

【濱島理事長】開業当初から通ってくださる高齢の方が多いですが、最近はこの地域に新しく住み始めたご家族も増えています。当院は、一般歯科、小児歯科、矯正歯科と幅広く対応していますが、すべてを自院で完結させることには固執していません。複雑な親知らずの抜歯や、高度な専門性を要する矯正治療などは、信頼できる専門機関へ橋渡しをします。それが結果として、患者さんの健康を守るための最短ルートになると考えているからです。
【小泉先生】私も同意見です。アメリカの歯科医療では、一人の歯科医師が何でも診るのではなく、各分野のスペシャリストが連携して一人の患者さんを診るスタイルが主流です。地域のかかりつけ医として診療しつつ、必要に応じて「その道のプロ」の手を借りるという、柔軟な対応が必要だと考えています。
納得のいく治療を支える、診療の工夫とチームワーク
クリニックのコンセプトと、診療の際に重視していることを教えてください。

【濱島理事長】当院は、「トラブル対応だけの歯科からの脱却」をめざしています。歯が痛くなってからの来院は、どうしても治療が長引いて患者さんの負担が大きくなってしまうからです。そうならないために、定期検診を習慣にすることが大切です。歯科医師が口腔内をケアすることで、一生の財産である歯を長く守ることにつながります。患者さんの意識を変えていくために、丁寧な動機づけを大切にしています。ご自宅で記入できる「事前問診票」をホームページに用意しているのも、その一環です。リラックスした状態でご自身の健康状態を整理していただく。そこから診察と対話が始まり、納得感のある治療や予防へつながっていくと考えています。歯科医師は気軽に相談できる対等な関係と思っていただき、些細なことでも遠慮なくご相談いただけることが私の願いです。
小泉先生が診療の際に心がけることは何ですか?
【小泉先生】患者さんの不安や痛みに寄り添うことを大切にしています。特にお子さんや不安が強い方には、難しい言葉を使わずにわかりやすく説明し、緊張をほぐすような声かけを徹底しています。理想の治療を押し付けるのではなく、患者さんの生活習慣や家庭環境、持病などを汲み取り、その方にとって一番ベストな「できる範囲のサポート」を提供する。誰一人として同じ患者さんはいらっしゃいませんから、その方にとってのベストを一緒に見つけていきたいです。一人の歯科医師として、また女性としての視点を生かしながら、患者さんの生活の質が向上するような、きめ細やかで誠実な対応を心がけています。
長年勤務しているスタッフが多いそうですね。

【濱島理事長】勤務歴20年以上のベテランもいます。当院のスタッフは主体性が高く、私が細かな指示を出さなくても、患者さんのために何が必要かを自ら考え、工夫して実践してくれます。スタッフ同士が相談しやすい環境づくりを意識していますので、チームワークは抜群。スタッフのおかげで、忙しい時間帯でもスムーズな診療ができているのだと、日々感謝しています。家族のような、かけがえのない存在です。
【小泉先生】私が診療に復帰する際も、以前から知っているスタッフが多く、とても安心しました。スタッフに会うのを楽しみにしている患者さんも多いです。
先代から受け継ぐ誠実さと、歯科医師2人の経験を融合
それぞれの専門について教えてください。

【濱島理事長】私はかぶせ物や入れ歯などの「補綴・修復治療」が専門です。大学院では歯科材料について深く研究していたので、材料の選択については強いこだわりを持っています。院内には技工室も備え、入れ歯の修理など、できる限りスピーディーに対応できる体制を整えました。また、愛知学院大学歯学部で非常勤講師を務め、後進の指導とともに、最新の知見を取り入れるよう努めています。
【小泉先生】私は父と同じ「矯正歯科」を専門としてきました。以前は父の技術を継承するために専門の先生のもとで修行もしていましたが、アメリカでは一般歯科のクリニックでお手伝いをしていたので、今はこちらでも一般診療の診療をしています。今後はこれまでの経験を生かして、噛み合わせや歯並びに関する悩みにも応えていければと考えています。
歯科医師の先輩であるご両親から学んだことはありますか?
【濱島理事長】父は矯正器具や入れ歯を一つ一つ手作業でつくるような、職人気質の強い人。仕事に対して一切妥協せず、患者さんに真っ向から向き合う姿勢には、深い敬意を持っています。一方で、母は患者さんに対して常に優しさと包容力を持って接する人でした。この2人の「職人としての厳しさ」と「人としての温かさ」というバランスこそが、当院のカラーだと思っています。
【小泉先生】本当にそのとおりですね。父の背中を見て、仕事に対して誠実であることの大切さを学びました。長年通ってくださる患者さんに「先生が変わっても、はまじま歯科医院の良さは変わらないね」と言っていただけるよう、両親が築いてきた歴史と思いを大切に受け継いでいきたいです。
今後、どのようなクリニックをめざしていきたいですか?

【濱島理事長】地域の皆さんの健康を守り続けるクリニックでありたいです。お口の健康は全身の健康に直結していることを多くの方に理解していただき、患者さんの人生に寄り添うパートナーであり続けることをめざします。また、姉と2人体制になったことで、より手厚く歯科診療を提供できると確信しています。
【小泉先生】私は理事長が1人で背負ってきた経営や診療の負担を分かち合い、サポート役としてもしっかり貢献していきたいです。家族だからこそ遠慮なく話し合えるコミュニケーションの良さを生かして、スタッフも含めた「大きな家族」のような温かい場所であり続けたいです。

