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池田 和男 院長の独自取材記事

いけだ整形外科

(横浜市港北区/綱島駅)

最終更新日:2026/07/30

池田和男院長 いけだ整形外科  main

生まれ育った横浜で地域に根差した診療を行いたいと「いけだ整形外科」を開業した池田和男院長。マンション開発が進み、若いファミリー層も多い綱島エリアで、子どもから高齢者まで幅広い年代の診療に携わる。専門はスポーツ整形や膝関節治療、リウマチ治療。待合室には、スポーツによるけがや体の使い過ぎで障害を起こした少年の姿も多い。また、スポーツで身を立てようとする若者には、将来を考えてあえて厳しいことも告げるという池田院長。「患者さんの背景も考えながら、できるだけ要望に応えた診療を心がけています」と語る、気さくで親しみやすい人柄が魅力的なドクターだ。

(取材日2017年5月30日/更新日2026年7月23日)

スポーツ少年から高齢者まで地域に頼られるドクター

医師になったきっかけや、開業までの経緯をお聞かせください。

池田和男院長 いけだ整形外科 1

「人間相手の仕事をしたい」「大学で学んだことがそのまま役立つような仕事をしたい」と考えるうち、医師という職業が思い浮かんだのです。整形外科を選んだのは自分で言うのもなんですが、手先が器用で模型など物作りが好きだったことが関係しているかもしれません。また整形外科の医師はスポーツ経験者が多いようで、私も大学時代にバドミントンに熱中していました。長崎大学医学部卒業後は、東京女子医科大学整形外科に入局。大学病院ならびに関連病院で整形外科専門の医師として研鑚を積み、関東労災病院スポーツ整形外科出向中にはスポーツに関わる整形外科領域専門の医師としての専門性を高めました。大学帰局時は、麻酔科や救命救急センターなど他科へもローテートし、学位取得後は整形外科講師となり、臨床のみならず教育、研究にも従事しました。

その後、綱島で開業されたわけですね。

もともと地元の横浜で地域密着型の医療を提供したいと考えていました。綱島は中学・高校時代、友人の家へ遊びに行く途中、よく通っていた場所です。当時は町工場や畑が多い地域でしたが、今ではマンションが建ち、若いファミリー層も増えました。開業当初は整形外科にしては比較的若い患者さんが多かったですが、年月を重ねるにつれて患者さんの年齢層も変化し、現在は高齢者の患者さんの割合が増えています。当院は最寄りの綱島駅に近く、内科・歯科・薬局が入る複合施設の2階にあります。

こちらの特徴を教えてください。

池田和男院長 いけだ整形外科 2

私の専門はスポーツ整形と膝関節疾患、関節リウマチですが、地域のかかりつけ医として肩凝り、腰痛、骨粗しょう症や切創などけがの治療まで幅広い診療ができるよう心がけています。お子さんから働き盛りの方、高齢者まで来院され、全体として急性・慢性の腰、首、肩、膝の痛みが多く見られます。高齢の方では症状が出る前の骨粗しょう症の早期発見と治療にも努めています。スポーツ整形ではけがや使い過ぎによる障害に対応し、関節リウマチは内科的基礎疾患を合併しているケースなどは高次医療機関へ紹介します。院内には、被ばく量が少なく高画質なDR(デジタルラジオグラフィー)のエックス線撮影装置や、まったく放射線被ばくのない超音波診断装置を導入し、迅速かつ負担の少ない診断ができるようになりました。また骨粗しょう症の評価には、腰椎や大腿骨の骨密度を測定するDXA法を採用しています。

患者一人ひとりに合わせたオーダーメイド治療が信条

診療する上で、どんなことを大切にしていますか?

池田和男院長 いけだ整形外科 3

整形外科の専門性を生かしながら、身近なかかりつけ医として地域の皆さんの健康回復・増進に貢献すること、実証された新しい治療を積極的に取り入れることを実践しています。整形外科では、同じような症状でも、患者さんの年齢や環境によって治療に求められることが異なりますから、できる限り一人ひとりの要望を取り入れ、その方に適した苦痛の少ない治療、オーダーメイド治療を提供することを心がけています。入院・手術など高度な医療が必要な場合は、速やかにその道の専門の医師がいる医療機関をご紹介します。そうして患者さんが快く来院されて、快く帰ってくださることが一番うれしいですね。

ご専門のスポーツ整形について教えてください。

スポーツ中に起こる打撲や捻挫、骨折、脱臼などのけがを「スポーツ外傷」と呼びます。特にアメリカンフットボールやラグビー、格闘技などのコンタクトスポーツに多いものです。一方、スポーツ動作の繰り返しによって筋肉や関節に障害が生じるものが「スポーツ障害」です。これはけがをしにくい環境づくりや適切な指導によって予防できるため、特に子どもの場合は指導者の責任も大きいといえますね。また、けがや故障で将来を諦めざるを得ないケースなど、若者の人生を左右するようなシーンに出会うことも少なくありません。整形外科の医師として厳しい判断を伝えることもありますが、指導者や保護者の方とも相談しながら、患者さんの将来を第一に、私も一緒に闘う気持ちで接しています。

膝関節の治療もご専門と伺いました。

ヒアルロン酸を使った膝関節治療についての研究が学位論文のテーマだったこともあり、多くの膝関節の症例を診てきました。中年以降、特に女性の膝の痛みの原因で圧倒的に多いのが、加齢に伴う軟骨の変化による変形性膝関節症です。薬物療法や物理療法、運動療法と併せて関節内にヒアルロン酸を注入すると、初期から中等度までならほとんどの場合痛みの軽減が図れ、肩関節でも一部有効性が期待できることが確認されています。当院でも膝や肩の痛みでお悩みの多くの患者さんが治療を受けられています。リウマチは近年、高齢で発症するケースも増えています。効果が見込めるリウマチ治療薬も開発されていますが、高齢者では副作用のリスクなどから使用が限られることもあり、全身状態に合わせた治療法を選択しています。

整形外科の医師の立場から、最近気になることはありますか?

池田和男院長 いけだ整形外科 4

骨粗しょう症予防としてサプリメントを摂取している方も多いようですが、その多くにカルシウムが含まれています。その上、処方される薬にもカルシウム剤が含まれていると過剰摂取となり、尿路結石などのリスクが生じることがあります。そこでサプリメントを飲む前に、一度医師に相談していただきたいですね。安易にサプリメントに頼るより、栄養バランスのとれた食事を心がけるほうが、健康にも良く経済的だと思います。また、子どもの腰痛が増えていることが気になりますね。一方、高齢の方は自転車によるけがが目立ちます。骨粗しょう症により骨折に至ることも多く、特に太ももの付け根の骨や背骨を骨折すると入院・手術を要し、本人ばかりか家族も大変です。ですから高齢の方にはあまり自転車をお勧めしないようにしています。

開業医の専門性を生かしたネットワークづくりも視野に

ところで、気分転換に何かされていることはありますか?

池田和男院長 いけだ整形外科 5

ずっとジョギングをしてきましたが、体調が悪い時期もあったので、今は少し控えています。それでも、1ヵ月に60キロぐらいは走っていますよ。ほかには、お酒が好きなのでよく飲んでいますね。それだけに、お酒好きな人の気持ちもわかるので、患者さんに「飲んでもいいですか?」と聞かれたときは、けがが軽い場合は「ほどほどにね」なんて言ってしまいます。スタッフからは甘いと言われていますが(笑)。

今後、取り組みたい分野などはありますか?

若い世代が多いとはいえ、全体的には高齢化が進んでいるので、高齢者向けのリハビリテーションを充実させていきたいですね。日常生活のアドバイスも丁寧に行っていきたいと考えています。診療面では、専門性も生かしつつ、幅広いニーズにお応えしていきたいです。例えば腰痛の原因の一つである椎間板ヘルニアは、多くの場合、薬物療法などの保存治療で改善することがわかり、開業医の担う役割も大きくなっていますので、注力していきたいですね。また視野を広げた展望として、幅広いニーズに応えられるように、近隣の整形外科の医師とそれぞれの専門性を生かしたネットワークを構築していけたらと思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

池田和男院長 いけだ整形外科 6

最近は、健康を考えて運動をされる高齢の方も増えていますが、例えばウォーキングは、膝など下肢の関節に障害のある方には逆効果になることも。また、ジョギングやジムでのトレーニングのしすぎで障害を起こす方も珍しくありません。ぜひ整形外科の医師と相談しながら、ご自分に合った、無理なく楽しく続けられるスポーツを見つけてください。当院では、日常生活の中でストレスや緊張をほぐす適度な運動、ストレッチ方法、気をつけたい生活習慣などもお伝えしていますので、気軽に来ていただきたいと思います。