山口 晶子 院長の独自取材記事
山口あきこクリニック
(大阪市中央区/淀屋橋駅)
最終更新日:2026/09/11
大阪メトロ御堂筋線・京阪本線の淀屋橋駅から徒歩1分。オフィスビルが立ち並ぶ、非常にアクセスの良い場所に「山口あきこクリニック」はある。清潔感あふれる院内に入ると、大きく開かれた窓からはゆったりと流れる土佐堀川が見渡せる。心地良い景色は泌尿器科と婦人科というデリケートな部分を扱うクリニックに訪れる患者の気持ちをやわらかく包み込む優しさにあふれている。それぞれのライフステージに合わせた、上手に年を重ねていくための治療をしたいという山口晶子院長。穏やかな語り口でありながら、ざっくばらんな雰囲気も併せ持つ魅力的なドクターだ。クリニックをこの地で開業した理由や患者層、診療へのこだわりなど、たっぷり語ってもらった。
(取材日2026年7月28日)
泌尿器科と婦人科を横断的に診察できるのが強み
こちらで開業された理由をお聞かせください。

出身は広島県で、大学は愛媛大学だったのですが、縁あって大阪で開業しました。泌尿器科と婦人科という性質上、重視したのはお年を召した方や遠方にお住まいの方でも通いやすい利便性と、プライバシーへの配慮です。そのため、淀屋橋駅からすぐのこの場所を選び、クリニック名にはあえて診療科名は掲げませんでした。患者層は幅広く、近隣のオフィスで働く20〜50代の女性を中心に、泌尿器科や婦人科のお悩みが増えてくる60代・70代の方も多く、80代・90代の方、さらには子どもの患者さんもいらっしゃいます。女性医師で、なおかつ泌尿器科と婦人科を併せて診察できるクリニックは大阪府内でも限られていることから、そうした診療を求めて当院を受診される方も少なくありません。
どのような悩みをお持ちの方が多いのでしょうか。
泌尿器の不調を訴えて来られる方が6割程度、婦人科のほうは4割くらいです。泌尿器科で多いのは膀胱炎や頻尿、尿漏れのほか、健康診断で尿潜血反応が出た方などです。頻尿に関しては水分の取り方などの生活指導と内服治療、尿漏れにはスタッフが骨盤底筋トレーニングの指導をしています。そのほか、骨盤臓器脱で来院される方や、心因性の頻尿でお見えになる方もいます。心因性の頻尿とは、乗り物に乗る前や会議の前、映画を観るときなど、おしっこのことが心配でたまらなくなる病気です。また、大人の夜尿症で悩まれている方もいます。婦人科では不正出血や生理痛、更年期障害などさまざまな悩みをお持ちの患者さんがいらっしゃいます。
泌尿器科と婦人科の両方を診察できると、どんな強みがありますか?

例えば腹痛やデリケートゾーンの出血があった場合、それが泌尿器系の問題なのか、婦人科系の問題なのか、患者さんでは区別がつきにくいものです。何科へ行ったらいいかわからないという方も、当院に来ていただければ両方の視点から診断し、治療まで行うことができます。また、泌尿器科と婦人科は関連が深く、子宮の病気が泌尿器にも関係しているといったケースもあります。実際、更年期障害と頻尿を併せて治療している方もいらっしゃるなど、診療科や臓器の壁を越えて診察できることは大きな強みになっています。
効率よりも安心感を重視した診療を
2022年11月に院内をリニューアルされたそうですね。

ありがたいことに患者さんが年々増えているので、皆さんがより快適に過ごせる空間を追求してリニューアルしました。患者さんの動線を考慮して検査室と診察室の扉を一直線上に配置し、診察中に間違って別の患者さんが入ってくることのないよう、診察室は内側から鍵がかかるようにしました。ちなみに、レイアウトはスタッフたちの声を反映させています。患者さんの不利益にならないようにすることを第一に考えてくれるスタッフばかりで、とても頼もしい存在なんですよ。順番予約システムを取り入れ、ウェブからの受付も可能になりました。受付順の診療なので、ご自身が何番目なのかがわかりやすく、待ち時間の目安にもなるかと思います。順番予約システムの導入で受付業務にゆとりが生まれたため、2026年度中には患者さんから希望の多かったインフルエンザワクチンの対応を始める予定です。
診療に際して心がけていることはありますか?
当院には診察室が2つあるのですが、皆さん、どちらか一方の診察室を使って診るようにしています。もちろん、診察中や内診中にその部屋に別の患者さんが入ってくるということはありません。次々に効率的に診察するのではなく、患者さんの安心感を重視したいのです。また、泌尿器科も婦人科も非常にデリケートな部位の病気なので、触診するときや、検査をする際には必ず声をかけるようにしています。いきなり触れることはありません。何をされたのかわからないということのないように、検査の方法や目的については事前に丁寧にご説明しています。検査も治療も無理やり行うことはなく、患者さんにご納得いただいた上で進めるようにしているので、ご安心ください。
検査が怖いと感じる人もいるのではないでしょうか。

そうですね。中には怖いとおっしゃる方もいらっしゃいます。まず、泌尿器科の検査ですが、膀胱鏡検査を怖いと感じられる方が多いです。実際は、カメラが非常に細くて、塗る麻酔薬を使用する場合もありますので、痛みを伴うことは少ないです。婦人科の検査では、内診をすることに不安を感じる方がいます。子宮頸がん検診は痛みの少ない検査ですが、内診に抵抗がある方は、ご本人の気持ちの準備ができるまで待つこともあります。一方、子宮体がんの検査は痛みを伴うので、必要性のある方と希望のある方に実施しています。必要に応じて、病院をご紹介することも可能です。
人生の質を高めてハッピーになってほしい
受診を躊躇して気になる症状を放置すると、どのようなリスクがありますか?

中には大きな病気が隠れているケースもありますが、それ以外のリスクとして大きいのは、生活の質の低下です。頻尿や尿漏れは命に関わることはありませんが、トイレを頻繁に探さないといけないため外出を控えるようになったり、においを気にして人付き合いができなくなるなど、社会生活に大きな影響を及ぼします。生理痛や更年期障害で、学校や仕事を休まざるを得ない方もいらっしゃるでしょう。せっかくの人生を楽しめないのは、とてももったいないことです。大人の夜尿症も含め、治療できることをまずは知っていただきたいですね。
医師としてのやりがいと、今後の展望についてお聞かせください。
頻尿や生理痛、更年期障害などの治療をして、学校や仕事に行けるようになったり、好きなことを気兼ねなくできるようになったりしていただけたら、やはりやりがいを感じます。当院は、女性のよろず相談所でありたいと思っています。それぞれのライフステージに合わせて、皆さんが健康でハッピーな生活を送るためのお手伝いをしたいのです。診療面では、治療を継続できないと意味がないので、患者さんによって薬や治療法をカスタマイズして、個々の患者さんに合ったきめ細かな対応をいたします。そのほかにも、ゆくゆくは働く女性の健康を守るための、企業向けの勉強会などの活動も行っていきたいと考えています。
読者にメッセージをお願いします。

トイレの回数や、おりものの量や色など、泌尿器科・婦人科の悩みはなかなか人と比べられないため、正解がわからないと思います。些細なことでも何か気になることがあれば、「こんな悩みで病院へ行ってもいいのだろうか」と思わず、気軽に相談に来てください。クリニックは病気を見つけるだけでなく、異常がないことを確認する場所でもあります。受診することで安心につながる場合もありますし、治療が必要なら治療し、当院で対応が難しい場合は専門の病院を紹介します。皆さんの身近な相談役として、一人ひとりの悩みに寄り添い、適切にアドバイスいたしますので、あまり構えず頼っていただけたらうれしいです。
自由診療費用の目安
自由診療とは子宮頸がん検診・子宮体がん検診/3850円 ※自費診療の場合

