姿勢や睡眠にも影響
悪癖を改善し、整った歯並びへ導く小児矯正
みき歯科三越通りクリニック
(高松市/片原町駅)
最終更新日:2026/09/01
- 自由診療
小児矯正は、成長期の顎の発育を生かしながら、歯並びや噛み合わせを整えていくことをめざす治療。反対咬合や開咬などの不正咬合は、状態や成長段階によって治療を始める時期も異なるため、一人ひとりの口腔内や発育を見ながら、適切な時期を見極めることが大切だ。「みき歯科三越通りクリニック」の三木武寛院長は、障害者歯科に精通し、健常者・障害者の区別なく公平かつ適切な医療の提供に努めてきた。そうした診療経験を背景に、小児矯正にも力を注いでいる。「障害のある子どもたちの矯正治療にもきちんと対応したいという思いで、矯正治療に取り組んできました」と話す三木院長に、小児矯正を行う意味をはじめ、日常の中で無意識に繰り返している行動が口腔環境へ与える影響、治療の進め方や始めるタイミングについて話を聞いた。
(取材日2026年8月6日)
目次
態癖へのアプローチと顎の骨の発育を正しく導く。不正咬合の解消を図り健康を守る
- Q最近は矯正治療をしているお子さんが増えている印象があります。
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A
▲「一人ひとりに合わせた矯正方法を提案している」と話す三木院長
3歳児健診の時点で、指しゃぶりなどが原因の開咬も含めて不正咬合・反対咬合のお子さんは一定数います。また、一般的に上の歯と下の歯の関係性が悪くなければ不正咬合とは指摘されませんが、矯正歯科の視点では、上顎が小さくて十分に鼻呼吸ができていない傾向がある子どもは増えていると思います。子どもの成長は、まず脳を支える上顎が前下方向にしっかり伸び、その後に下顎が大きくなるのが正しい順番です。唇を噛む、指しゃぶりといった癖や、舌の位置が悪い、噛む回数が少ないなどは、この上顎の成長を妨げる要因になります。今、食べ物がやわらかく食べやすいものばかりになり、噛む回数が減っているのも、現状の一因かと思います。
- Q姿勢なども口腔環境に影響を与えるのでしょうか。
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A
▲舌の位置や口周りの使い方を意識する「あいうべ体操」
姿勢については因果が逆で、上顎がうまく成長していない結果、姿勢が悪くなっていることが多いですね。上顎がうまく成長しないと、歯が生えるスペースが足りず、反対咬合や不正咬合につながります。また鼻呼吸がうまくできず、息がしづらいので顔が前に出て、猫背になるわけです。治療では上顎が前下方向に伸びるように働きかけ、鼻呼吸を促します。鼻呼吸がスムーズなら、自然に背筋が伸びる子は多いと思います。口呼吸は睡眠の質が下がり、歯ぎしりにもつながるため、鼻呼吸ができることは重要です。当院では、治療の前後に鼻腔の通気度測定検査を行い、治療による鼻の通りの変化を、数値でも確認できるようにしています。
- Qこちらのクリニックではどのようなアプローチを行っていますか?
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A
▲早期に対応することが、将来の子どもの負担軽減にもつながる
口腔に影響を与える癖の改善とともに、その癖が原因でうまく成長していない上顎の骨を広げることを目的とした治療を行っています。上顎の骨は赤ちゃんの頃から成長していきますが、特に4歳から11歳頃が成長期で、ピークは9歳ぐらい。この時期なら、「拡大装置」という口腔内にはめる固定式装置を使った治療が可能です。口の中の装置が気になって舌で何度も触るうちに、自然に舌癖の改善にもつながることが見込めます。治療のインターバル期間には、「しっかりガムを噛む」、「噛んだガムを上顎の中央に広げる」といった顎周りの筋肉や舌を鍛える訓練をしてもらい、上顎の成長を妨げる癖を解消しつつ、口周りの筋肉をつけていきます。
- Q小児の矯正はいつ頃から始めればいいのでしょうか?
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A
▲装置は一人ひとり三木先生が手づくりしている
一番は、反対咬合・不正咬合に気づいた時ですね。ただ、3歳ぐらいだと、説明を十分に理解することが難しいですし、恐怖心のほうが強いので、無理に頑張らせると歯科嫌いになってしまう可能性もあります。そんな場合は、まず口元の筋肉を鍛えるトレーニングやしっかり噛むことを意識してもらい、4~5歳まで成長してから、上顎へのアプローチを始めるのがいいと思います。永久歯が生え始めた後も、歯の大きさと顎の大きさがマッチしていないと感じた時点ですぐ治療を始めるのがお勧めです。生え替わりが進むと、顎の骨を広げることはめざせますが、整った歯並びに導くためには別途矯正が必要になるので、早い段階での開始をお勧めしています。
- Qこちらで行っている小児矯正の特徴について教えてください。
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A
▲将来も歯を長く使うために歯並びや噛み合わせを整えることが重要
上顎の骨を広げるための治療では、最初に頭部エックス線規格写真を撮影し、その子の骨格や歯の傾きなどを数値で評価します。その上で、まずは標準の範囲内まで上顎を出してあげることが目標になります。歯に固定し、口の中で上顎の骨を少しずつ広げていく「拡大装置」と、就寝時に口の中の装置とつなぎ、ゴムの力を利用して上顎を前方へ導く「上顎前方牽引装置」と呼ばれるフェイスマスクを使い、骨の広さや位置の調整を図ります。上顎の成長期が終わると外科的なアプローチが必要になりますが、10~11歳頃以降までは上記の対応が可能です。成人の矯正としては、主にワイヤー矯正とマウスピース型装置を用いた矯正を行っています。
自由診療費用の目安
自由診療とは拡大装置を用いた小児矯正/5万5000円~(通気度測定検査費用含む)、小児の歯列矯正/5万5000円~、成人のワイヤー矯正/73万2600円~、成人のマウスピース型装置を用いた矯正/88万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

