村中 公正 理事長の独自取材記事
徳丸村中眼科
(板橋区/東武練馬駅)
最終更新日:2026/08/24
東武練馬駅から歩いて15分の住宅街にある「徳丸村中眼科」。村中公正理事長がときわ台の本院に続いて2019年に開業したクリニックだ。2026年4月に大島由莉先生が新院長に就任し、トリリンガルという強みを生かして多様な患者に対応している。町のクリニックならではのフットワークの軽さを生かし、患者の快適性を追求しながら幅広く専門性の高い医療を提供。エレベーターでも上がれる2階を手術専用スペースとして、白内障の日帰り手術を中心としながら眼瞼下垂などのまぶたの手術にも注力している。無料の巡回バスでの送迎など、患者ファーストを実現するためにさまざまな工夫を重ねる同院。気さくなスタッフたちが明るく迎えてくれた院内で、村中理事長に診療にかける思いを聞いた。
(取材日2026年5月26日)
トリリンガルの新院長が国際色豊かな患者に対応
まず、クリニックの特色から教えていただけますか?

当院は幅広い眼科診療と専門性の高い日帰り手術を、患者さんの時間を大切にしながら提供しているクリニックです。近隣の方々に「目のことなら徳丸村中眼科に任せれば大丈夫」と言っていただけるように努めています。例えば、町のクリニックならではのフットワークの軽さを生かし、迅速にさまざまな日帰り手術ができる体制を整備。もちろん、先進治療が必要と判断される場合は無理をせず大規模病院を直ちに紹介します。いずれの場合も、患者さんを最速で適切な治療につなげることが目標です。車で15分ほどのときわ台にある本院と「3つのS」という理念を共有して、ワンチームで診療を行っています。
理念としている「3つのS」とは何を意味しているのでしょうか。
当院が大切にしている「Speciality」「Simplicity」「Satisfaction」の頭文字を取り「3つのS」と名づけました。高い専門性を意味する「Speciality」を体現するため、日々進歩する眼科医療の最新知識のアップデートに努め、大学病院などとの病診連携にも力を入れています。一方、どんなに難しい治療をしたとしても、患者さんへの説明はあくまでもシンプルにわかりやすく「Simplicity」を心がけています。ただ、「Speciality」もあくまでも手段で、根底にあるのは患者さんに「Satisfaction」、すなわち満足を届けたいという思いです。
4月から大島由莉院長による新体制がスタートしました。

大島由莉先生はこれまでも月に何回か当院の診療を手伝ってくれていて、すでに顔なじみの患者さん方に喜んでいただいています。東京大学医学部附属病院とその関連病院で、先進の医療や眼科手術に携わってきた先生です。台湾の医学部を卒業した後に日本の医師免許を取得したというユニークなキャリアの持ち主でもあります。日本語、英語、中国語のトリリンガルで、板橋区に増えつつある外国人住民への対応も得意とするところです。本院でも分院でも、ほぼ同じ診療を行っていますが、国際色豊かなのは当院ならではの特徴といえるでしょう。
専用スペースでの白内障や眼瞼下垂の日帰り手術に強み
2階の手術スペースはとても広々としていますね。

エレベーターで行ける2階を手術専用スペースとして、手術室、休憩リカバリー室、家族の待合室などをつくりました。日帰り手術については、本院では白内障の手術を多く扱っていますが、当院が得意としているのは、まぶたの手術で、眼瞼下垂、眼瞼腫瘍、睫毛内反症などに対応しています。中でも多いのが眼瞼下垂で「運転中上が見にくい」「まぶたが重くて、疲れやすい」という訴えで受診して発覚することも少なくありません。生活の質や見た目にも関わるので、気になる症状があるときは放置せずに早めにご相談ください。
手術以外にも幅広い診療を行っていると伺いました。
患者さんの年齢層は幅広く、さまざまな症状に対応しています。お子さんでは目の充血、かゆみ、近視などで受診するケースが多いですね。スタッフは子育て経験者が多く、お子さん連れも歓迎しています。一方、ご高齢になると「見えにくい」というお悩みが増えてきます。検査をして原因を特定し治療を開始しますが、白内障だったとしても手術は完全に患者さんにメリットが期待できるときしかお勧めしないのでご安心ください。また、クリニックモール内には内科、整形外科があり、複合疾患がある方にも便利な環境です。特に糖尿病の方は合併症として糖尿病網膜症を発症するリスクもあるので、少なくとも年に1回は眼底検査に来ていただくよう、内科の先生からもお話しいただいています。
患者さんと接するとき、何を大事にしていますか?

患者さんの大切な時間を無駄にせず、ストレスなく治療を受けていただくために、あらゆる努力を惜しまないことです。例えば、無料の循環バスを運行しているのもその一環です。クリニックモールの広い駐車場も使えますが、目の治療中は運転ができない期間が発生することもあります。そもそも運転をされない方もいらっしゃるでしょう。当院から東武練馬駅周辺、西台、高島平を巡回するコースに、三園や赤塚方面のルートも追加しました。家族に送迎してもらうのは気が引けるという高齢の方も多いようですが、ご自身のペースで自由に通院していただければと思っています。そのほか、二診制にしてできるだけ混雑を解消したり、キャッシュレス決済を導入したりと、患者さんがより快適に過ごせるためにできることはないか常に見直しながら積極的に取り入れています。
めざすは「人生100年時代の目のかかりつけ医」
明るく温かなスタッフさんたちも印象的ですね。

現在、グループ全体で70人以上のスタッフがいます。本院と分院をライブカメラでつなぎカルテもリアルタイムで共有してお互いの診療状況を把握しつつ、密に連携しています。ベテランから若手まで個性もさまざまですが、仲が良いのも当院の自慢です。家族の地方転勤などで離職せざるを得ない人もいますが、どこへ行っても生かせる土台をここで育めたらと思っています。大事にしているのは、目の悪い患者さんに寄り添い、自然と手を添えられるような心。そして、自ら問題点を見つけて動ける自発性です。何よりも、スタッフが幸せでなければ患者さんに優しくできません。仕事と休暇のメリハリをつける取り組みを始めたりと、働きやすさにもこだわっています。
今後の展望についてお聞かせください。
年齢とともに変化する目の悩みに寄り添い、チェック、アドバイス、治療までをシームレスに行う「目のコンシェルジュ」として、より多くの方々のお役に立てればと思っています。住宅購入から資産運用に至るまで、個人の生活をさまざまな専門家が支えている時代です。目の健康を守るためにも、頼れるスペシャリストが身近に必要なのではないでしょうか。一つの疾患を治して終わりではなく、かかりつけ医として生涯にわたるサポートをしたいと考えています。そのために本院と分院で密に連携し専門性の高い医療を提供していますが、さらに大学病院などを迅速に紹介できる人脈も構築しています。チーム医療と広いネットワークの両軸を生かしつつ、これからも患者ファーストを追求していきたいです。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

めざしているのは「人生100年時代の目のかかりつけ医」です。子どもの弱視・斜視の早期発見、青年期のコンタクトレンズや眼鏡の相談、中高年の緑内障や老年期の白内障の改善など、年代ごとに異なる配慮が必要なのが眼科診療の特徴です。その度に各分野を得意としているクリニックに変えるのは患者さんも大変ですし、連続性のない治療になってしまうというデメリットもあります。当院では幅広く専門性の高い診療を提供しているので、どのライフステージの悩みにも適切に対応できます。「2年後、10年後にどうなっているのか」を見据え、必要に応じてアドバイスや治療を行っています。生涯にわたり十分な視機能を維持するためには「目のコンシェルジュ」は欠かせません。末永く見守らせていただければ幸いです。

