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荻原 大 院長の独自取材記事

どんぐりこどもクリニック

(相模原市南区/古淵駅)

最終更新日:2026/06/05

荻原大院長 どんぐりこどもクリニック main

JR横浜線古淵駅から徒歩10分に位置する「どんぐりこどもクリニック」は、2025年9月に荻原大先生を院長に迎え、新たなスタートを切った。東京都内や横浜、川崎などの小児クリニックで診療をしてきたベテランの小児科医である荻原大院長は、一般診療、アレルギー診療に加えて、自身の専門である夜尿症や心の相談にも対応。専門の外来を設け、子ども、親、両方からの話を聞き、安心感を与えられるよう丁寧な診療を展開している。専門の外来と予防接種、乳幼児健診の時間を一般診療とは別の枠で設定する他、複数の隔離室と乳児用の隔離清潔室を設置することで、感染症対策を徹底している。「地域の子どもたちの力になりたい」と穏やかな笑顔で話す荻原院長に、診療の特徴や子どもたちへの思いを聞いた。

(取材日2026年3月10日)

症状別に動線を分け、徹底した感染症対策を図る

クリニックの特徴を教えてください。

荻原大院長 どんぐりこどもクリニック1

当院では、地域の小児の健康のため、子どもたちの成長を温かく見守り、地域の子どもたちのためにできるだけ力になれればと日々診療しています。症状別の動線がはっきりしているのが特徴の1つで、隔離室が複数あり、発熱や消化器症状のある子は隔離室に、生まれて数ヵ月の赤ちゃんはさらに小さい隔離清潔室で待っていただけるようにしています。予防接種と乳幼児健診は午前診療と午後診療の間にたっぷりと時間を設けて、風邪などの子とは一緒にならないように配慮をしています。以前の勤務先では、限られたスペースで一般診療の時間に予防接種をせざるを得ないこともありましたが、ここは感染と非感染をきちんと分けられるので、理想的ですね。

一般診療では、どのような症状の患者さんが多いですか?

一般診療は大半が風邪の診療ですね。季節によっては風邪よりも花粉症のほうが多いこともありますが、そういった日常的な、少し具合が悪いとか、おなかが痛いといった診療がメインになります。発熱の場合は、インフルエンザや新型コロナウイルスを心配して来られるわけですから、検査はできるだけ優先的にするなど、その子の症状に合った対応をしています。アレルギーについては、花粉症や喘息、アトピー性皮膚炎などに対する定期的な治療をしています。もちろん、明らかに耳の症状であれば地域の耳鼻咽喉科に、より高度な医療が必要なときは、近隣の専門病院に紹介しています。クリニックの小児科医はある意味何でも屋さん。これまでの経験を生かして総合的に診療しています。

予約制で夜尿症、発達、心の相談に特化した外来も開設されていますね。

荻原大院長 どんぐりこどもクリニック2

これらの相談は、話を聞くのにどうしても時間がかかることや感染症対策の面から、一般診療とは分けて、予防接種後の30分ほどの空き時間を活用して行っています。心の相談では、まずその子がどんな子かを知るため、雑談のような問診から始めます。30分の診療時間であれば、10分ほど本人と話し、残りの20分は親御さんの話を聞くことが多いですね。親御さんから背景を聞くことで、本人が言わなかったことが見えてくることもあります。1回や2回の面談で答えが出るわけではないので、ここで少し吐き出してスッキリして帰ってもらえたらいいかなと考えています。大きな病院の専門の外来も混み合っているため、できることはここで対応し、少しでも気持ちが楽になってくれるのが一番かなと思っています。

一般診療から、夜尿症、心の相談まで幅広く対応

夜尿症の外来ではどのような診療をするのですか?

荻原大院長 どんぐりこどもクリニック3

夜尿症は心理的な要因で起こることもありますが、おしっこを出す機能の発達が遅れている、膀胱がいっぱいになっても目が覚めない、ということが要因の場合も多いんです。ですから、人よりちょっと歩き始めるのが遅かったり、人よりちょっと言葉が出るのが遅かったりするのと同じように、「いつかは卒業できるよ」とお声かけをしています。あとは、お母さんに生活習慣の見直しなどのアドバイスをしています。心や発達の相談もですが、結局は話を聞いて、安心してもらうということが大切ですね。私が夜尿症を専門的に診るようになったのは、大学医局時代にお世話になった教授の影響だったのですが、医局を辞めて20年以上たつ今も、勉強会には毎年参加しています。お子さん本人が悩んでいたり親御さんが心配なら、いつでもご相談ください。

心の相談にはどんなお子さんが来ていますか?

小さい子もいますが、中学生になって初めて来る子もいますね。また当院では、頭が痛い、吐き気がするなどの身体症状を診ていて、明らかにこれはメンタルが原因だなと感じたときには、「相談の枠を設けているから良かったら来てください」とこちらから声をかけます。子どものメンタルに関する診療は、医師の度量によるところも大きく、対応もさまざまで、世の中に十分認知されているとは言えないのが現状です。そのため親御さんもどこに相談すれば良いかわからず、ようやく医療機関を見つけても予約が3ヵ月待ちということも。そのような中で、これまでの診療経験をもとに、1人でも多くの子の受け皿になれればと思っています。

患者さんと接する際に、大切にしていることはありますか?

荻原大院長 どんぐりこどもクリニック4

どんなことであってもその子を怒らないことですね。親御さんには、こんなに放っておいては駄目ですよと注意することはありますが、子どもに対しては、できるだけ諭すように話しをしています。あとは、小さい子で無愛想な子もいれば、少し気性の荒そうな中学生でも当院に来るとおとなしくて話をしてくれる子など、いろいろな子がいるので、できるだけその子の思いを尊重してあげたいと思っています。また、今はスマホで何でも調べられるため、薬の副作用などを事前に検索し、かえって不安になっている親御さんも少なくありません。親御さんが、たとえ非常にまれな副作用でも、「うちの子に起こったらどうしよう」と思ってしまうのは当然のこと。そんなときは、できるだけ話を聞いて、親御さんが安心できるようにしています。

地域の子どもの成長を見守り、力になれる医療を

先生はなぜ医師という職業を選ばれたのですか?

荻原大院長 どんぐりこどもクリニック5

父が開業医だったので、なんとなく小さい頃から医師になるための環境ができていた気がします。父は外科医だったので、私にも外科医になってほしかったようですし、ゆくゆくは実家のクリニックも継いでほしかったのでしょう。でも、私はどちらかというと内科系に進みたくて、その中で、子どもが好きだったので、小児科を選びました。その後大学病院を出て、最初に勤務したクリニックで自分の医療の基礎となる部分を身につけ、そこから、夜尿症や心の相談といった対応可能な分野も増やしてきました。小児科医として既に30年を超え、今後当面は今の診療スタイルで続けていくことになりそうです。

お忙しい中、リフレッシュはどのようにされていますか?

趣味というほどではないのですが、年齢的には生活習慣病も気になるので、最近はできるだけ1日1万歩歩くことを心がけています。勤務中は1万歩を超えるのですが、休日はどうしても歩く時間が少ないので、休日こそ意識して歩くようにしています。あとはやっぱり数ヵ月に1回は旅行に行きたいですね。ありがたいことに勉強会が全国のさまざまな都市で開催されるので、参加の際時間があるときは、その土地のおいしい物を食べたり、観光したりしています。これまで訪れた中でのお勧めは関西と九州、海外では韓国と台湾ですね。

最後にクリニックの今後の展望を教えてください。

荻原大院長 どんぐりこどもクリニック6

子どもたちのための医療ですね。できるだけ地域の親子のためのクリニックになれればなと思っています。風邪やアレルギーなどの一般的な症状を診ながら、夜尿症やメンタル、発達についても相談しやすいクリニックになれればうれしいです。感染症対策は本当に気をつけていますので、とにかくお困りだったら気軽にお越しください。当院の良さはチームワークの良さ。スタッフみんなで、患者さんのための医療をお届けできればと思います。