田島 輝隆 院長の独自取材記事
アクアキッズクリニック
(江戸川区/小岩駅)
最終更新日:2026/02/25
小岩駅から徒歩1分、商業施設の5階に設けられた医療モールの一角に、小児科とアレルギー科を診療する「アクアキッズクリニック」がある。大きな窓から自然光が差し込む広い院内は、海や水族館をテーマにデザイン。熱帯魚が泳ぐ水槽も設置され、子どもたちが楽しみながら待ち時間を過ごしている様子が見られる。前院長の高木虎太郎先生が、新しく開院した分院に院長として赴任したことに伴い、田島輝隆(てるたか)先生が院長に就任。複数の医師が在籍し、365日診療を行うという診療方針を踏襲し、引き続き地域の子どもたちを見守るクリニックとして親しまれている。小児科医として20年以上の経験のある田島院長に、クリニックの特徴や得意としている診療などについて話を聞いた。
(取材日2025年12月26日)
365日年中無休で子どもたちの健康と成長を見守る
医師をめざしたきっかけやこれまでの経歴について教えてください。

子どもの頃に耳の病気で手術を5回ほど受けたことがありました。主治医の先生が何度も病床まで様子を見に来てくれたことに安心感を覚え、こんな医師になれたらいいなとぼんやりと思っていました。その後、バイオテクノロジー分野の研究者をめざして東京大学大学院の博士課程まで進んだのですが、より人の役に立つ仕事に就きたいと思い、熊本大学医学部に入学。もともと総合診療を志望していましたが、在学中に結婚して子どもができたことで子どもの全身を診ることができる小児科に進むことにしました。卒業後、大学の関連病院を経て、小児内分泌を専門にするために東京都立小児総合医療センターで経験を積み、埼玉にある総合病院に約10年間勤務。そして、神奈川県の小児クリニックなどを経て、2024年に当院に来ました。
院内の設計についてアピールしたい点はありますか?
内装は前院長の高木先生が海や魚をイメージして考えたもので、壁や窓などさまざまなところに海の生物が描かれています。リラックスできたり待ち時間を楽しんだりしてもらえるように、院内全体が明るくデザインされ、熱帯魚が泳いでいる大きな水槽は子どもたちに大人気です。また、窓の向こう側に高い建物がないため景色が良く、小岩駅のホームも見えるので、電車好きのお子さんは喜びますね。動線については、外来診療と予防接種・乳幼児健診で入り口を分けているため、予防接種・乳幼児健診を受ける場合は感染症を心配する必要がなく、また予防接種や健診は、診療時間内ならいつでも受けることができます。さらに、3つ目の入り口を設け、水ぼうそうなどの隔離が必要な感染症の患者さんを診るための2部屋ある特別室につながっています。
クリニックの診療方針を教えてください。

地域の皆さんに安心して子育てをしてもらえるように、かかりつけ医として365日年中無休で診療を行い、日々刻々と健康状態が変わる子どもをいつでも診られる体制を整えている点が最も大きな特徴です。そのため、常勤医師は小児内分泌が専門の私と、アレルギーを専門とし2児の母でもある関口由利子先生の2人がおり、他にも非常勤医師が多数在籍しています。基本は平日・土曜が二診、日曜・祝日が三診という診療体制です。また、デジタル化にも力を入れており、ウェブで予約や問診に対応することで待ち時間を減らし、また喘息、アレルギー性鼻炎や便秘など、病状が比較的落ち着いている慢性疾患や軽い症状の風邪といった場合はオンライン診療も行っています。若いスタッフが多いため、SNSでの情報発信も比較的多く、こうした取り組みは若いママやパパから関心を寄せていただいています。
子どもと保護者が安心できるよう、丁寧に診療
どのような症状で来られる患者さんが多いですか?

風邪、咳、鼻水、嘔吐、下痢、発熱など、いわゆる感染症が多く、もちろんインフルエンザや新型コロナウイルス感染症、マイコプラズマ感染症なども診ています。長期的なフォローが必要な慢性疾患はアトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎、気管支喘息などで、便秘の子も多くいますね。アレルギー性鼻炎は、今は舌下免疫療法が主流で、一部の診療に関しては大人もお子さんと一緒に受診することができます。小児科の特徴は全身を診る中で、その一つとして疾患をとらえ総合的にサポートすることですから、中耳炎などの疾患を診ることもできます。また、専門的な診療が必要な場合は、東京都立墨東病院や東京慈恵会医科大学葛飾医療センターなどの基幹病院を紹介し、必要な治療が終われば再び当院で診るといったこともしています。
診療で大切にしていることは何ですか?
一人ひとり丁寧に話を聞いて適切に診断を行い、今後の見通しを共有することで、親御さんが安心感を得られるよう心がけています。話すことのできない小さなお子さんだと、親御さんからの話がすべての場合もありますから、しっかりと話を聞くことは大切です。3~4歳くらいになると話せる子もいるので、そんな時はなるべく会話をするようにしています。病状の捉え方は私たちと違いますし、患者さん目線の困ったことも把握できます。それに、お子さんにも納得して治療に参加する意識を持ってもらうことは重要だと考えています。あとは優しくしたり、寄り添ったりする姿勢にもこだわっていて、これは患者さんと親御さんだけでなく、スタッフに対しても同じです。一緒に働いているスタッフもいつも心が穏やかでないと、患者さんに対して優しく対応できませんからね。
子ども好きのスタッフさんが多くて安心できます。

実は、2024年に入職する前から非常勤として当院で働く機会があり、スタッフたちの小児医療に対する意識の高さに感銘して、常勤させてもらうようになった経緯があります。もともと高木先生の志がとても高く、その理念や考え方をスタッフが十分に理解していることが大きいのでしょう。診療時間はどうしても限られてしまいますから、患者さんが聞きそびれたことやわからなかったことを、診療後に看護師が代わりに説明することもあります。自宅に帰られた後も見返せるように、薬の塗り方や保育園をお休みする目安の期間などが書かれたカードをお渡ししていますが、それもスタッフが作ったものなんです。私から見ても、患者さんのため、地域のために頑張っている姿勢は頼もしく感じます。
スタッフが一丸となり、チームで質の高い医療めざす
育児相談室や栄養相談室も行っていると伺いました。

今の若いお母さんやお父さんは、昔と違って気軽に相談できるところが少ないですよね。ですから、病気のことや、育児について不安なことなど、聞きたいことを相談できる場所として、ベテランの看護師が「\まるっと/こども相談室」を開催しています。月に数回の開催で、予約枠は埋まっていることが多いので、相談したい親御さんはたくさんいらっしゃるのだと感じています。「栄養相談室」は栄養士が月に数回行っているもので、例えば、離乳食移行時の困り事や食物アレルギーに関する心配事をはじめ、食事に関する相談に応じています。どちらも専門家が対応していますので、親御さんはとても安心されます。
チームの力を発揮するためにどんな工夫をしていますか?
当院以外に分院として、市川と東池袋に2つの小児クリニックがありますが、月に1回全体でミーティングを行い、さまざまな課題や情報をスタッフ全員で共有しています。解決のために必要なことなどを話し合い、お互いの意識を高め合う取り組みを行っているのです。また、院内勉強会を開催し、医療の質を上げるために役立てています。全員がコミュニケーションをしっかり取ろうとする意識が高いことも大きいですね。風通しも良く、安全な医療を提供することを一人ひとりが常に心がけています。新しいスタッフが入れば、皆で情報共有して育成や指導を徹底しており、こうした取り組みによってグループ全体がうまく機能しているのだと感じています。
今後の抱負と子育て中の親御さんへのメッセージをお願いします。

高木先生が築いてきた診療方針を踏襲し、改善できるところがあればブラッシュアップしてさらに良いものにしていきたいです。といっても、自分の個性を出すというよりも、スタッフの中に溶け込んで縁の下の力持ちのような役割を担っていくつもりです。地域の方に対しては、お子さんのことで困ったことがあれば気軽に当院を利用してほしいと伝えたいです。私も3人の子どもを育てた経験がありますので、何でもご相談くださいね。

