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奥田 哲 院長の独自取材記事

おくだ内科・循環器内科

(福岡市城南区/茶山駅)

最終更新日:2026/09/17

奥田哲院長 おくだ内科・循環器内科 main

福岡市城南区友丘に2026年8月開院した「おくだ内科・循環器内科」。オフホワイトと木目を基調にした院内は温かみがあり、ゆったりした待合空間が印象的だ。院長の奥田哲先生は、福岡大学医学部を卒業後、大学病院や総合病院で10年以上にわたり循環器内科の研鑽を積んだ医師。心臓カテーテル手術や冠動脈CTの読影を重ねてきたからこそ、生活習慣病が心筋梗塞や脳梗塞へとつながるリスクを熟知している。一見クールだが、話すと飾らない誠実さがにじむ人柄で、「患者さんとコミュニケーションを取って信頼関係を築くことが一番大事」と穏やかに語る。その診療理念や予防医療にかける思いを聞いた。

(取材日2026年8月25日)

法学部から循環器内科へ。経験を地域医療の礎に

先生のこれまでのご経歴について教えてください。

奥田哲院長 おくだ内科・循環器内科1

もともと高校では文系クラスで当初は法学部に進みましたが、その後、自身の将来を改めて考える中で医学の道を志し福岡大学医学部へ入学しました。卒業後は臨床研修を経て、主に福岡大学筑紫病院にて循環器内科・救急科での診療に携わり、集中治療・心臓カテーテル治療・心臓CT検査などの専門性の高い症例を数多く経験しました。その一方で、高血圧症や糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病をはじめ、内科全般を幅広く診療してきました。こうした経験を重ねる中で培ってきた循環器内科の専門性と総合的な内科の視点を活かし、地域の皆さんの健康を支える場を作りたいと考え当院を開業しました。

数ある診療科の中で、循環器内科を選ばれた理由を教えてください。

大学病院での実習中に、心臓をさまざまな検査で多角的に評価していく面白さに惹かれたのがきっかけです。心電図や超音波、CTなど複数の方法で一つの臓器を読み解く過程が楽しかったんですね。勤務医時代はカテーテル手術にも携わり、夜中に運ばれてきた心筋梗塞の患者さんの治療にあたった際には、たくさんの方に感謝していただきました。あの経験はかけがえのないものです。また、上司から「心臓だけでなく内科全般を広く診られるようになれ」と厳しく指導を受けたことも大きな実りとなりました。おかげで糖尿病や喘息といった日常的な疾患もしっかり診る力を培うことができ、今のクリニックで幅広い症状に対応できる土台になっています。

開院にあたり、こだわられた点を教えてください。

奥田哲院長 おくだ内科・循環器内科2

まず大切にしたのは、通いやすさと居心地の良さの両立です。ドラッグストアに隣接する物件を選んだことで、共有の駐車場は58台分を確保でき、お車での通院はもちろん、お買い物のついでにも立ち寄りやすい環境になりました。院内のデザインは温かみのある雰囲気を特に重視し、オフホワイトと木目を基調にした空間をデザイナーさんと一緒につくり上げています。待合室は十分な広さを取り、椅子も一つ一つ独立して配置することで、ゆったりとくつろいでいただけるよう工夫しました。感染対策にも力を入れ、発熱患者さんのための外来は2室設けて、入り口も一般の外来とは別に確保しています。バリアフリー設計なので、どなたでも安心して過ごしていただけるクリニックになったと思います。

「見逃さない」検査と対話で、生活習慣病の予防に尽力

日本循環器学会循環器専門医として、検査で重視されていることを教えてください。

奥田哲院長 おくだ内科・循環器内科3

私が特に大切にしているのは「見逃さない」ことです。例えば高血圧症の場合、約9割は生活習慣や遺伝が関わる本態性高血圧症ですが、残りの約1割にはホルモンの異常など明確な原因が隠れていることがあります。これを二次性高血圧症といい、適切に調べると治療の方針が大きく変わることもあるんですね。対症療法にとどまらず原因まで追究すること、そのための精密なスクリーニングに力を入れているのが当院の特徴です。院内には新しい心臓エコーや血管エコー、血管の状態を調べるABI検査の機器を導入し、積極的に検査を行っています。息切れや胸の痛み、動悸がある方はもちろん、健診で数値の異常を指摘された方も、気になったときが受診のタイミングです。

生活習慣病の予防では、患者さんにどのようなことを伝えていますか?

私はよく患者さんに「健康の大切さは失って初めて気づきますよ」とお伝えしています。だからこそ、失う前に積極的に手を打つことが肝心です。高血圧症や糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病は、一つ一つは自覚症状が乏しくても、絡み合いながら動脈硬化を進行させ、やがて心筋梗塞や脳梗塞につながることがあります。循環器専門医として、そのつながりを熟知しているからこそ、予防の段階でしっかり介入したいと考えています。具体的には、減塩の大切さや糖質管理のポイントを繰り返しお伝えします。ただ、言葉だけでは伝わりにくいので、説明用のスライドを用意して患者さんと一緒に知識を深めるようにしています。病気になる前に防ぐ一次予防と、再発させない二次予防の両方に力を入れることが私の使命だと思っています。

患者さんとの向き合い方で、大切にしていることを教えてください。

奥田哲院長 おくだ内科・循環器内科4

患者さんとのコミュニケーションを通じて信頼関係を築くことが、何よりも大切だと考えています。私は診察時間が長めになることが多く、雑談を交えながらお話しすることも少なくありません。私がどういう人間かを知っていただければ、患者さんも構えずに相談しやすくなるでしょうし、会話の中から生活の背景が見えてくることもあります。対話の時間を確保するために、会話をAIが要約しカルテにまとめる電子カルテを導入しました。おかげでパソコンの画面ではなく、患者さんの顔を見ながらお話しできています。信頼関係があれば「この先生の治療なら納得して続けよう」と感じていただけると思いますし、それが治療を中断してしまうことの予防にもつながるはずです。

「出会えて良かった」と思われるかかりつけ医に

先生はどのような医師でありたいとお考えですか?

奥田哲院長 おくだ内科・循環器内科5

身近な先生だと思ってもらえたらうれしいですね。わからないことがあれば正直に「わからない」とお伝えしますし、その分きちんと調べて次の診察でお返しするようにしています。取り繕うよりも、正直に向き合うことのほうが信頼につながると思うからです。同時に、知識のアップデートは欠かせません。新しいガイドラインや治療薬の情報をしっかり学び続けることが、循環器専門医としての責務だと考えています。自分自身の健康管理にも気を配っていて、水泳が好きで頻繁にプールに通っていますし、出張先でランニングをすることもあります。定期的に健康診断も受けるようにしています。患者さんに予防の大切さをお伝えする立場ですから、まず自分自身が実践していなければ説得力がありませんよね。

今後、どのようなクリニックにしていきたいとお考えですか?

困ったことがあったときに気軽に相談してもらえる存在でありたいと思っています。かかりつけ医に大切なのは敷居の低さだと考えていますので、ちょっとした体調の変化でも遠慮なく話していただける関係を築いていきたいですね。同時に、循環器専門医だからこそ提供できる、新しい知見に基づいた治療を届けたいとも考えています。気軽さと専門性、その両方を兼ね備えたクリニックが私の理想です。「この先生だったら安心できる」「出会えて良かった」といつか言っていただけたら、これほどうれしいことはありません。そのためにも、目の前の患者さん一人ひとりに誠実に向き合い、丁寧な医療を積み重ねていくことが何よりも大切だと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

奥田哲院長 おくだ内科・循環器内科6

当院では生活習慣病の予防と治療に特に力を入れています。こうした病気は自覚症状が乏しく、つい後回しにしてしまいがちですが、早い段階で適切に向き合えば将来のリスクを下げることが期待できます。健康診断で指摘を受けたまま様子を見ている方や、以前は通院していたけれど途中で足が遠のいてしまった方も、一人で抱え込まないでいただけたらうれしいです。当院はドラッグストアに隣接しており、駐車場も広いので、日常の延長で気軽に立ち寄れる環境を整えました。不安なことやちょっとした体の変化でも構いませんので、気になることがあれば遠慮なく相談していただければと思います。循環器専門医としての知識と経験を生かして、皆さんの健康を一緒に守っていきたいと考えています。