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熊谷 健 副院長の独自取材記事

医療法人社団熊谷内科医院

(神戸市西区/西神中央駅)

最終更新日:2026/09/02

熊谷健副院長 医療法人社団熊谷内科医院 main

西神中央駅から徒歩10分の「医療法人社団熊谷内科医院」。1988年に熊谷利幸院長が開業し、街とともに歩んできた同院に、今年4月、この地で育った熊谷健先生が副院長として加わった。複数の基幹病院で研鑽を積んだ消化器内科のエキスパートで、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医・日本肝臓学会肝臓専門医・日本内科学会総合内科専門医の資格を持つ。放射線科で画像診断の力を培い、その土台の上に消化器内科の専門性を重ねてきた経歴の持ち主だ。着任を機に胃と大腸の内視鏡検査・超音波検査を導入し、院内の検査体制を大きく拡充。どんな質問にも言葉を選びながら丁寧に答える穏やかな語り口が印象的な熊谷副院長に、内視鏡検査へのこだわりや、がんの早期発見に向けた取り組みなどについて聞いた。

(取材日2026年8月13日)

専門性を携えて、父のクリニックへ

こちらで診療を始められた経緯をお聞かせください。

熊谷健副院長 医療法人社団熊谷内科医院1

当院は1988年に父である現院長が開業し、ニュータウンとして発展してきたこの西神中央の街とともに歩んできたクリニックです。開業当時から通い続けてくださっている方も多く、ご家族で世代を超えていらっしゃるケースも珍しくありません。私自身もこの地で生まれ育ち、毎日診療に打ち込む父の背中を見てきましたので、クリニックは常に身近な存在でした。私が大学院を修了した頃、父が80歳を迎えようとしていて、クリニックを継ぐなら2人体制を経て自然に継ぐのが良いだろうと、今年の4月に副院長として着任しました。それまでは大津赤十字病院をはじめ複数の基幹病院で研鑽を積んでまいりましたので、そこで得た知識や技術をこの地域の皆さんのために役立てていきたいです。

これまでのご経歴を伺えますか。

初期研修は岡山の倉敷中央病院で行いました。幅広い科がそろい症例数も豊富な環境の中で惹かれたのが、放射線科でした。さまざまな患者さんの全身画像を見て、全身疾患への理解が深まり、前がんのうちから見つける重要性を強く認識しましたね。一方で、放射線科で診断後は自分の手を離れて主治医に任せることになるので、次第に検査のオーダーから一貫して担当したいと思うようになっていきました。当時の同期の熱烈な勧誘や、上司の理解もあり、その後は消化器内科へ進みました。

消化器内科では内視鏡検査の経験を積まれたと聞きました。

熊谷健副院長 医療法人社団熊谷内科医院2

大腸や食道、胃などの管状臓器のがんはCTでは見つけにくく、内視鏡による検査が重要です。そのため、積極的に腕を磨きました。学位も内視鏡を使用した研究で取得しています。得意分野は胃・大腸の内視鏡検査ですが、消化器だけでなく内科全般を総合的に診てこそ患者さんの健康を守れるという考えで、肝臓専門医や総合内科専門医も取得しました。例えば、腹痛は腎臓や血管由来のこともありますし、胆管や膵臓の内視鏡をする際には、肝臓の疾患を疑う目も必要だからです。ほかにも、超音波内視鏡で膵臓がんを診断するといったこともしていました。消化器内科や放射線科の知識を軸に全身を診るというスタンスは、現在も変わりません。

先生が加わり、クリニックにはどのような変化がありましたか?

大きく変わったのは、クリニック内で検査ができるようになったことです。以前は近隣の医療機関へご紹介していましたが、今はここで調べて結果をお出しした上で、治療できるものは治療を、必要な場合はご紹介という流れになりました。胃と大腸の内視鏡検査・超音波検査・迅速採血を新たに導入し、院長と私の2人体制で診療と検査を並行して進めています。また、今後40年ほどここで診療することを見据えて施設面も整えました。バリアフリー工事のほか、患者さんの小さな不便も取り除きたいと考えて、上履き制の廃止や通路の拡幅、トイレの改修も行いました。きれいなクリニックに気分よく通院していただいてこそ、治療にも良い効果が出ると思ってのことです。ウェブ予約・ウェブ問診票に加えて電話でのご予約にも対応し、自動精算機やカード決済も導入しています。

痛みに配慮し丁寧に診る、専門家の内視鏡検査

内視鏡検査について詳しくお聞かせください。

熊谷健副院長 医療法人社団熊谷内科医院3

胃と大腸の検査両方に対応しており、ご希望があれば同日検査も可能です。検査では、経鼻用の細いスコープを使用しますので、鼻からの検査にも対応していますが、基本的には口から挿入し、眠ったような状態で検査を受けられるよう鎮静剤を希望される方がほとんどです。検査中にポリープが見つかった場合はその場で切除も図れ、やや大きめのものに対応する粘膜切除術も行っています。ただし、無理に取ろうとして取り残しが生じると後の治療が難しくなりますので、安全第一で処置を完了できるかを慎重に見極めることを大切にしています。専門的な対応が必要と判断した場合は、近隣の医療機関へ速やかにご紹介する連携体制も整えています。

検査に不安を感じる方もいると思いますが、苦痛を和らげるための工夫を教えてください。

胃内視鏡検査では鎮静剤と喉のスプレーを使い、大腸内視鏡検査ではそれに加えて鎮痛剤を併用しています。うとうととしている間に検査を終えられるよう配慮しながら、痛みの対策も徹底して行うことで、検査を嫌な経験にしないことを心がけています。大腸カメラでは、検査よりも事前に飲む下剤がつらかったという声を以前からよくいただいていましたので、なるべく少ない量で済むタイプを採用しました。鎮静剤の量も、特にご高齢の方は検査後のふらつきや転倒が心配ですから、体格や年齢に合わせて丁寧に調整しています。検査には内視鏡補助の経験がある看護師が対応し、検査中の声かけや鎮静状態の確認、検査後の体調チェックまでしっかりフォローする体制を整えています。

検査の精度を高めるために、大切にされていることはありますか?

熊谷健副院長 医療法人社団熊谷内科医院4

自分の目で時間をかけて観察することです。ヒダの裏側まで確認し、押したり引いたり向きを変えたりしながら、同じ場所を何度も丁寧に見て全体を網羅するようにしています。こうした地道な作業の積み重ねにより、検査の質が担保されると思っています。大学院時代から内視鏡に携わり、基幹病院で数えきれないほどの症例を経験してきました。その蓄積があるからこそ、自分の目に自信を持って検査に臨めています。検査の前後にお話しする際には、なるべく専門用語を使わず、不安を感じている方にこそ、わかりやすい言葉でお伝えすることも意識しています。

患者のニーズに応える、地域に根差した医療を

がんの早期発見に向けて、どのような取り組みをされていますか?

熊谷健副院長 医療法人社団熊谷内科医院5

症状が出てからでは、治療が難しかったり根治が見込めなかったりすることもあります。だからこそ、まだ症状のないうちにリスクを確認しておくことが大切です。特に40代・50代で内視鏡検査を受けたことがない方は、一度検査をしましょう。当院では、内視鏡に加えて高解像度の超音波検査機器も導入し、膵臓や肝臓の腫瘍など見つけにくい病変の拾い上げにも力を入れています。迅速採血では糖尿病の指標であるHbA1cや肝腎機能、炎症の数値などが5分から15分ほどで判明しますので、体の状態をその場で把握できます。以前検査でつらい思いをした方にも、当院の検査体制でならお力になれることがあると思います。

患者さんが安心して通い続けられるよう、工夫されていることはありますか?

患者さんの利便性を考えて院内処方を強化しています。薬局までの移動が大変だという声や、院外処方にしてお薬代の負担が増えたという声をいただいたことをきっかけに、お薬はなるべくここでお渡しするように体制を整えてきています。接遇にも気を配り、受診のハードルを下げて満足して帰っていただけるよう努めています。今後は大腸カメラの検査件数をさらに増やし、ゆくゆくは当日対応も実現したいです。がんの早期発見に向けた検査環境の充実にも引き続き取り組み、早期の段階で見つけられる体制を追求していきたいですね。

地域の方へメッセージをお願いいたします。

熊谷健副院長 医療法人社団熊谷内科医院6

院長と私の2人体制になり、検査をはじめクリニックの機能がだいぶ増えたので、以前とはまた違った形で地域のお役に立てると思っています。当院は30年以上ここにありますが、これまで看板やホームページがなく、存在をご存じない方も少なくないかもしれません。名前は聞いたことがあるけれど足を運びにくいと感じていた方にも、安心して来ていただけるよう院内の環境も体制も新たに整えました。私自身、この街で生まれ育った一人として、改めて地域に根差したクリニックであり続けられるように努めてまいりますので、お気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

胃内視鏡検査/1万7000円(税込み)、大腸内視鏡検査/2万8000円(税込み)、胃・大腸同時内視鏡検査/4万円(税込み)
※症状がある場合は保険診療となります。詳しくはお問い合わせください。