医療法人社団 本田医院
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不眠症と糖尿病の関係
最終更新日:2026/08/24 14:00
まだまだ暑い日々が続く中、夜も寝苦しくてよく眠れないという方もいるかもしれません。今回は不眠症と糖尿病の関係についてご説明しましょう。
睡眠不足が招く血糖値の悪化
近年の医学研究により、睡眠不足が血糖値を上昇させ、糖尿病の発症や悪化のリスクを高めることが分かってきました。なぜ眠れないと血糖値が上がるのでしょうか。いくつかの原因が想定されていますが、ある研究では睡眠を制限するとインスリンの効き目が悪くなる「インスリン抵抗性」が引き起こされ、血糖値が下がりにくくなってしまうことが示されました。また、別の研究によると、5時間〜6時間未満の短時間睡眠の人は、適切な睡眠をとっている人に比べて2型糖尿病の発症リスクが約1.28倍に上昇することが報告されました。
糖尿病による不眠症のリスク
では逆に、糖尿病は睡眠にどのような影響を与えるのでしょうか?実は糖尿病は睡眠の質を悪化させることがわかってきています。いくつかの原因が想定されますが、そのひとつは夜間の血糖値の乱高下です。高血糖による利尿症状は夜間頻尿につながるため夜中に何度も尿意で目が覚めてしまいます。反対に、夜間に血糖値が下がりすぎると、脳が危機を感じて交感神経を興奮させ、悪夢や寝汗、中途覚醒を引き起こします。さらに、糖尿病の合併症である「末梢神経障害」も睡眠を破壊します。夜、布団に入ったときに足の先がジンジンと痛んだり、しびれたり、虫が這うような不快感を覚える症状があれば入眠を著しく妨げます。
不眠症と糖尿病の負のループ
このように、「睡眠不足で血糖値が上がる」と「高血糖で眠れなくなる」という2つのルートが絡み合い、「負のループ」が形成されます。この悪循環を断ち切るためには、睡眠のケアと血糖値のコントロールのどちらか片方だけ考えるのではなく、両方ともアプローチすることが不可欠です。質の良い睡眠は血糖値を下げ、安定した血糖値は深い眠りをもたらします。生活習慣の改善アドバイスや軽症向け睡眠薬の処方でしたら当院でも実施しています。一般的な対応では難しい重度の不眠症の場合などは専門科の紹介も検討します。自分の睡眠状態に不安があれば、まずは遠慮なくご相談ください。
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