早期から対策して将来の目を守る
小児の近視進行抑制治療
いわみ眼科
(芦屋市/芦屋駅)
最終更新日:2026/09/16
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子どもの成長において、学習や日常生活を支える大切な役割を担っている視力。しかし近年、スマートフォンやタブレットの使用機会の増加など生活環境の変化に伴い、小児の近視は世界的に増加し、日本でも低年齢化が進んでいるという。「いわみ眼科」の岩見久司院長は、そうした現状に危機感を覚え、小児の近視進行抑制治療に注力する眼科医の一人。「近視は単に眼鏡が必要になるだけではなく、将来的に網膜剥離や緑内障、近視性黄斑症などの眼疾患リスクが高まることがわかっています。生涯にわたって視力を守るためには、早期に対策し、強度近視を予防することが大切です」。現在は行政にも働きかけながら、地域や社会全体で子どもの目を守る環境づくりにも尽力する岩見院長。今回はそんな岩見院長に、小児近視の原因や進行抑制治療について話を聞いた。
(取材日2026年7月30日)
目次
ライフスタイルや近視の程度に合わせて治療法を選択。将来の目の健康を守るために早期の対策を
- Q小児の近視治療に力を入れているそうですね。
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A
▲患者のライフスタイルに合わせて、複数の選択肢を提案
近年、小児の近視は世界的に増加しており、日本でも低年齢化が進んでいます。近視は単に眼鏡が必要になるだけでなく、進行して強い近視になると、将来、網膜剥離や緑内障、近視性黄斑症などの眼疾患のリスクが高まることがわかっています。そのため、「見えるようにする」だけでなく、「進行をできるだけ緩やかにする」という考え方が大切になってきました。当院では、お子さんの年齢や生活スタイル、近視の進行具合などを丁寧に評価した上で、点眼による小児の近視進行抑制治療や視力矯正を図るオルソケラトロジー、多焦点ソフトコンタクトレンズなど、複数の選択肢をご提案し、ご家族と相談しながら、その子に合った方法を選びます。
- Q点眼治療にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
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A
▲点眼薬は子どもでも取り組みやすい治療
点眼による小児の近視進行抑制治療は、毎日寝る前に点眼するだけなので比較的始めやすく、保護者の方が管理しやすいことが大きなメリットです。コンタクトレンズの装用が難しい低年齢のお子さんでも取り組みやすく、眼鏡を併用しながら治療を続けられる点も特徴です。近年、点眼による小児の近視進行抑制治療は盛んに研究と報告が行われ、日本でも治療の選択肢の一つとして広く行われるようになってきています。選定療養の対象にもなりました。ただし、近視の進行を完全に止める治療ではありませんし、効果には個人差があります。当院では定期的な検査で眼軸長や屈折の変化を確認しながら、安全性に十分配慮して治療を継続します。
- Qオルソケラトロジーについては、いかがですか?
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A
▲コンタクトレンズを正しく装着できるよう、丁寧に説明
オルソケラトロジーとは、特殊なデザインのハードコンタクトレンズを就寝時に装着し、角膜矯正を図る近視の治療法です。現在も研究が進んでおり、2017年からは「慎重処方」を条件に未成年への処方が容認されました。日中はコンタクトレンズを外して生活できるのが特徴で、スポーツや習い事などで日中に眼鏡やコンタクトレンズを使いたくないお子さんには適した方法でしょう。ただし、毎日のレンズケアや定期受診が欠かせず、継続して正しく装用することが重要です。当院では装用方法やお手入れの方法を丁寧にお伝えし、装用後も角膜の状態をこまめに確認しながらサポートしています。
- Qソフトコンタクトレンズや眼鏡といった選択肢もあるとか。
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A
▲患者が継続して装用できる方法を見つけることが大切
点眼やオルソケラトロジー以外にも、多焦点ソフトコンタクトレンズや、近視の進行を管理するための眼鏡といった選択肢があります。多焦点ソフトコンタクトレンズは、視力補正と近視の進行抑制を目的として使用される治療法の一つで、強度近視のお子さんやアレルギーなどでオルソケラトロジーが難しい場合に検討されます。ただし、乱視の程度によって適応外となることもあります。眼鏡を希望されるお子さんには、近視の進行にも配慮した眼鏡という選択肢もあります。低年齢のお子さんでも取り入れやすい方法ですが、継続して装用できるよう工夫する必要があります。大切なのは治療法ごとの特徴を理解し、お子さんに合った方法を選ぶことです。
- Q近視治療はいつまで続ければ良いのでしょうか?
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A
▲定期的な検査で経過を観察し、治療期間を判断する
近視の進行抑制治療は、近視の進行が落ち着く時期まで継続することが大切です。特に成長期は目の大きさも変化しやすく、近視が進みやすい時期でもあります。そのため、年齢だけで判断せず、定期的な検査で眼軸長や視力の変化を確認しながら、治療期間を判断することがとても重要になります。途中で自己判断して治療をやめてしまうと、近視が再び進行してしまうこともあります。近視進行抑制治療は近視を完全になくすものではなく、強度近視の予防や将来的な眼病リスク低減のために、成長期の進行をできるだけ緩やかに管理することを目的としています。お子さんの目を守るためにも、早めに対策を始め、積極的に取り組んでいただきたいと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはオルソケラトロジー(検査含む)/初期費(検査&トライアル):1万円、初月診察:1万円、2・3ヵ月目(4ヵ月目以降は3ヵ月ごと)診察:8500円/月(両眼)、6700円/月(片眼)、レンズの再購入:1万5000円/1枚 、近視進行抑制(点眼)/4400円~

