機能、審美、メンテナンス性を望むなら
ドイツ式テレスコープ義歯
サカイ歯科クリニック
(丹羽郡大口町/柏森駅)
最終更新日:2026/08/27
- 自由診療
歯を失ったときの対処法として、真っ先に浮かぶのは入れ歯とインプラントだろうか。しかし、もう一つの選択肢として、ドイツで生まれたテレスコープ義歯がある。インプラントと同様にしっかり噛むことが望めて、かつ外科的手術の必要がない治療法だ。作り替えずに長期間使用も見込めて、金属の留め具を使わないため見た目が自然なのも大きな特徴。ただ、テレスコープ義歯は高度な補綴技術が必要なため、日本では対応できる歯科医師や歯科技工士がまだ限られている。そんな中、歯をできるだけ残す方針を基本とし、歯を抜く場合も最小限にとどめたい思いからテレスコープ義歯を導入している「サカイ歯科クリニック」の酒井雄規院長に、その詳しい特徴や治療の流れについて話を聞いた。
(取材日2026年7月16日)
目次
やむを得ず歯を失ったとき、選択肢の一つとなるテレスコープ義歯。目先ではなく、将来を見据えた治療を
- Qまず歯を失った時の治療について教えてください。
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A
▲さまざまな症例に対応する酒井院長
歯を失った場合、一般的な選択肢は入れ歯、ブリッジ、インプラントです。入れ歯は外科手術が不要で幅広く対応できますが、動きや違和感、ばねをかける歯への負担が課題になることがあります。ブリッジは固定式ですが、両隣の歯を削る必要があります。インプラントはしっかり噛むことが期待できる一方、外科手術が必要です。そこで当院では、これらとは異なる「第4の選択肢」として、テレスコープ義歯をご提案しています。一般的な入れ歯とは構造も設計の考え方も大きく異なります。一般的な入れ歯の弱点を補いながら、固定式に近い安定感や噛み心地をめざせる、治療法と考えています。
- Qテレスコープ義歯はどういった特徴があるのですか?
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A
▲テレスコープ義歯はインプラントのような外科手術を必要としない
ドイツで開発された義歯で、良い見た目としっかり噛むことが望めて、作り替えず長期間使えることが特徴です。一般的な部分入れ歯は、ばねを掛けている歯が揺さぶられ、せっかく残っている健康な歯に負担がかかります。それに対しテレスコープ義歯は、残っている歯に内冠をかぶせてその上から外冠を一体化し、歯全体で支えます。種類は3つ。コーヌステレスコープはある程度健康な歯が残っている方が対象で、茶筒のふたの原理で固定します。歯はある程度残っているけれど歯周病の患者さんや神経を取っている方などの場合はリーゲルテレスコープ。レジリエンツテレスコープは、歯の数がかなり少ない方に適応し、総入れ歯に近いイメージです。
- Q将来、残っている歯を失った場合はどうなりますか?
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A
▲院長は、複数の選択肢から患者自身が治療法を選択することを重視
テレスコープ義歯の大きな特徴は、お口の中の変化に対応しやすいことです。例えば、支えにしていた歯が将来抜歯になった場合でも、その部分に人工歯を追加したり、義歯を修理・調整したりすることで、全体を作り直さずに使い続けられる場合があります。年齢を重ねると、残っている歯や歯ぐき、噛み合わせの状態は少しずつ変化していきます。治療した時点だけではなく、そうした将来の変化まで見据えて設計できることが、テレスコープ義歯の大きなメリットだと考えています。
- Q治療の流れはどのようになりますか?
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A
▲患者一人ひとりの顎の動きを精密に再現した上で義歯を製作
最初に現状の検査を行います。例えば、歯がかなりボロボロで噛み合わせも乱れている場合、本来の噛み合わせ位置を確認するために、まずお顔の写真やCTを撮り、お口の中の模型を作ります。それからフェイスボウという機器で顔面の基準を計測して、それをもとに咬合器に模型をつけて噛み合わせの検査をし、どんな歯並びにするのがいいかなどを検討していきます。この検査によって、噛み合わせのズレを最小限に抑えられて、装着直後から違和感が少なく済むんですね。噛み合わせが決まれば、テレスコープ義歯の種類に合わせて仮歯、本歯と精密な技術で製作していきます。
- Qテレスコープ義歯はどのような方に向いているのでしょうか。
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A
▲テレスコープ義歯は自分の歯のようにしっかりと噛むことが望める
残っている歯をできるだけ生かしたい方や、一般的な入れ歯の動きや噛みにくさに悩んでいる方には、有力な選択肢になると思います。また、残っている歯が少ない場合でも、その状態に応じてコーヌス、リーゲル、レジリエンツなどを使い分けることで対応できるケースがあります。年齢だけで決まる治療ではなく、30代、40代でも虫歯や歯周病によって多くの歯を失っている場合には検討できます。今ある歯を生かしながら噛み合わせや見た目を回復し、さらに将来のお口の変化まで考えて治療したい方に、特に知っていただきたい治療法です。
自由診療費用の目安
自由診療とはコーヌステレスコープ/176万円~、リーゲルテレスコープ/132万円~、レジリエンツテレスコープ/121万円~、インプラント治療/38万8000円~、精密検査3万8500円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

